歌舞伎俳優・中村萬壽と中村芝翫が11日、東京・祐天寺で7月歌舞伎鑑賞教室「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)―かさね―」(7月17~26日、東京・ティアラこうとう)の成功祈願と取材会を行った。
清元の名曲に合わせて展開する恋模様、惨劇を描く舞踊劇。
萬壽はこの演目を昨年12月、京都・南座「顔見世興行」で片岡愛之助を相手役に演じる予定だったが、愛之助が初日前に負傷するアクシデントで配役変更に。「こういう場であまり頼み事をするようなことはないのですが、法要では(安全面での)『よろしく』の気持ちを祈願をしました」と話した。同演目で芝翫と組むのは初めて。萬壽から共演を誘ったという。
芝翫は「登場するのは絵に描いたようなカップル。自分の役はナルシストでないとできない。最近、(体型が)横に広がってきたのでダイエットして若さあふれるものお見せしたい」と意気込みを語った。なお、「歌舞伎のみかた」の解説は坂東亀蔵が担当する。