◆日本生命セ・パ交流戦 2025 西武1―0中日(15日・ベルーナドーム)

 父の日に“所沢の父・ひろし”が躍動した。1―0の8回、西武・甲斐野央(ひろし)投手が3番手で登板。

「入り悪すぎでしょ」と先頭の村松にストレートの四球を与えたが、「内容はどうあれ、結果ゼロで帰ってきたいなと」と切り替えた。2死三塁からブライトをフォークで右飛。1回無失点で14ホールド目を挙げ、球団新の15試合連続ホールドポイントとし「うれしいっすよ。力になれているのかなって」と声が弾んだ。

 この日は埼玉・春日部市を舞台とするアニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボが行われた。セレモニアルピッチでは「しんちゃんの父・ひろし」に代わり“所沢のひろし”として捕手役を務めた。自身も3歳と0歳の子を持つパパ。「夜泣きで起こされてますけども、心地のいい寝不足」と育児を楽しんでいる。

 チームは今季14度目の完封勝利。6連戦を5勝1敗で乗り切り、直前の4連敗をチャラにした。「ヒーリヒリしてるっすね。野手が頑張って点取ってくれてるんで守り切りたいなと。

みんな同じ方向を向いているのがいいのかな」。一致団結した中継ぎ陣が西武の屋台骨となっている。(大中 彩未)

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