◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
右肩を痛めて負傷者リスト(IL)入りしているドジャース・佐々木朗希投手(23)について、復帰へ向けてのリハビリが後退していることをロバーツ監督が明かした。
朗希は5月3日(同4日)の敵地・ブレーブス戦でメジャー7試合目の登板にして初勝利をつかんだが、同9日(同10日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦での登板を最後に右肩インピンジメント症候群でIL入り。
ロバーツ監督は「彼はまだ本格的な投球に入る感覚を得られていないようだ。だからボールを持つことを少し控えて、準備が整ったと彼自身が感じるまで待つ、という段階だ。本人が納得しない限り、無理に投げさせることはしない方針だ」と説明。追加の精密検査などはしない方針だが、再びノースローになったことを明かした。
すでにIL入りしてから1か月ほどがたっているが、復帰へのめどがたたない朗希。前半戦の復帰は絶望的どころか、キャッチボール再開、ブルペン投球練習、実戦登板、マイナー登板とステップを踏むことを考えると、今季中の復帰にも疑問符がつく。ロバーツ監督は「もちろん彼が戻ってきて貢献してくれることを期待しているが、現実的には『今季は彼抜きで考える』というマインドセットでいくのが妥当だろう」と今季は朗希抜きでワールドシリーズ2連覇を狙う考えを示した。
朗希は5月に精密検査を受けたが骨、筋肉、じん帯などには目立った異常はなく、IL入り直後には「別に悪いところがあるわけではない。日に日に現時点でもよくなっている感じはある」と話すなど軽症を強調していた。当時は早期復帰の可能性もあるように見え、5月下旬にキャッチボールを再開させたが、なかなかペースが上がらず、長期離脱が確実となった。