◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム8×―7広島=延長10回=(15日・エスコンフィールド)

 日本ハムは15日、広島戦(エスコン)で一時は7点リードを奪われながら大逆転勝ち。貯金も今季最多の11とした。

10回に登板した柳川大晟投手(21)は、広島打線相手に2日連続で3者連続奪三振。サヨナラ勝ちにつなげ、今季初勝利を挙げた。

 相手を見下ろすように、柳川はゾーンに投げ込んだ。10回先頭の野間を141キロのフォークで見逃し三振に取ると、続く矢野は150キロで空振り三振。石原は154キロの真っすぐで空振りの3球三振に仕留めた。連日の快投に「(三振を)狙って取れたんで良かったです」とうなずいた。

 気温とともに状態が上がってきた。「ずっと状態がよくなくて、修正しているところがやっとつながってきた感じ。去年の感覚がちょっとずつ戻ってきているかな」。昨季は8月に一時守護神を務め8セーブ。得意の夏を前に、本来のボールが戻ってきた。

 今後は勝ちパターンでの起用が予想される。

新庄監督も「成長が見えたというか、これ来るなって。きょうも抑えてくれたし、大きかったですね」と最近の投球内容を絶賛した。「勝ちパターンに入れるのが一番いい。継続していきたい」と柳川。力でねじ伏せるような、圧倒的な投球を続けていく。

(山口 泰史)

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