◆第13回日本少年野球北海道選手権 第1日(15日・夕張サングリンスタジアムほか)
全国切符を懸けた戦いが始まり、1、2回戦計5試合が行われた。旭川道北ボーイズは苫小牧ボーイズを11―4で退け、6年ぶりに4強入りを決めた。
圧巻の激走だ。3―0の4回無死満塁。旭川道北ボーイズの荒川は苫小牧の先発右腕・経塚大雅(3年)の直球をフルスイング。「完璧。芯をくった」。打球は右中間を深々と破り、一気に走り抜け、7点目のホームを踏んだ。
6回には無死一、二塁から右翼へ2点適時三塁打でダメ押し。2安打6打点の大暴れに「直球に絞っていた。こんなに打点を上げたのは初めて」と胸を張った。
宮原良英監督(43)は自主性を重んじ、オーダー決定を選手に任せている。普段、3番打者が多い荒川は自らの判断で、最近好調の古屋悠(3年)を3番に置き、自分は9番に回った。この采配が奏功し、大量得点につながった。
4強進出は6年ぶり。準決勝の相手は8日のリーグ戦で1―3で敗れた札幌北広島に決まった。荒川は「今日ほど打てないと思うので、守り抜くイメージで挑みたい」とリベンジを誓った。