◆米大リーグ ドジャース―ジャイアンツ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠地・ジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2―3で1点を追う5回先頭の3打席目は2番手左腕のルケーシーと対戦し、左前安打を放って2試合連続のマルチ安打をマークした。

 ジャイアンツの先発は左腕のハリソンと発表されていたが、試合開始直前にレッドソックス内野手のディバースとのトレードで移籍が決まり、急きょ救援右腕のジェレが先発。

左投手用のスタメンを組んでいたドジャースもフリーマンを4番から3番に変えるなど、大幅に組み替えた。大谷の初回先頭の1打席目は右前安打で2戦連続安打。先取点となるホームを踏んだ。2回は前を打つエドマンが10号ソロ。2点リードとなった2死走者なしで2打席目を迎え、4球連続ボールで四球を選んだ。4回に先発のメイが李政厚の2点適時三塁打に許すなどして逆転された。

 13日(同14日)まではドジャース移籍後最長となる10試合、46打席連続で本塁打が出ていなかった大谷。だが、14日(同15日)の本拠地・ジャイアンツ戦では、1打席目に2日(同3日)の本拠地・メッツ戦以来11戦、47打席ぶり本塁打となる24号先頭打者本塁打を放つと、4打席目にも今季3度目の1試合2発となる25号ソロを放った。

 メジャー通算250号にも到達し、負ければ首位陥落だった中でチームを11―5の大勝に導き、「だいぶ長いこと打っていないなと思っていたので、2本とも比較的いいホームランだなと思う。1本目は先制するという意味では大きい1本だったと思う」とうなずいていた。日米通算300号にも残り2本と迫っている。

 現地はこの日が父の日。

4月に第1子の長女が誕生してパパになって初めて迎えた父の日でもある。水色のバットを使い、スパイクもロゴ部分が水色だった。試合前にはキャッチボールで調整した大谷。ロバーツ監督は6月中にも復帰登板をする可能性を示唆した。大谷は前日14日(同15日)に「前回の登板も強度的には問題なかったですし、十分試合で投げられるレベルには近づいているなと思っています」と話していた。二刀流復帰も手の届くところまで近づいてきている。

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