◆米大リーグ　ドジャース―パドレス（１６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１６日（日本時間１７日午前１１時１０分開始予定）、本拠地・パドレス戦のスタメンに「１番・投手」で名を連ねた。２３年８月２３日以来６６３日ぶりの復活登板。

ドジャース移籍後は初のマウンドで、２試合ぶりの２６号本塁打にも期待がかかる。

　ついに「投手・大谷」がマウンドに戻ってくる。エンゼルス時代の２３年９月１９日に１８年以来２度目の右肘手術を受けた右腕。昨年１１月に左肩手術もありながら、５月２５日に初めてライブＢＰ（実戦形式の練習）に初めて登板し、３度の登板を経て前日１５日（同１６日）の試合後に急きょ先発登板が発表された。

　大谷は投手調整について１４日（同１５日）の試合後には「前回の（ライブＢＰ）登板も強度的には問題なかったですし、十分試合で投げられるレベルには近づいているなと思っています」と手応えを口にし、二刀流復帰へも「去年はＤＨだけで出ましたけど、２つ同時にやっていくのが通常のスタイルではあるので、特に気にすることなく、復帰したら復帰したで、今まで通り。逆にそれが今まで通りだなと思って入ればいいんじゃないかなと思います」と意気込んでいた。

　打者としても調子が上向いている。３～１３日（同４～１４日）はドジャース移籍後ワーストの１０戦、４６打席連続で本塁打が出ていなかったが、１４日（同１５日）の本拠地・ジャイアンツ戦で２本塁打。前日１５日（同１６日）には２５試合ぶりに１試合３安打をマークした。日米通算３００号にも残り２本と迫っており、節目の記録達成にも期待がかかる。

　パドレスの先発はディラン・シース投手（２９）。通算５９勝の右腕で、今季はここまで１４登板で２勝５敗、防御率４・２８とやや苦しんでいる。

大谷はレギュラーシーズンで２１、２３年に本塁打を放ち、昨季の地区シリーズでも第１戦の２打席目に右翼へ３ランを放った。レギュラーシーズンだけで過去２本塁打など１８打数５安打と対戦も多い。１０日に対戦した際には空振り三振、二ゴロ、右前安打だったが、久々の一発に期待は持てそうだ。

　大谷はここまでチーム７２試合のうち、真美子夫人の長女出産にともなう「父親リスト」入りで欠場した２試合を除く７０試合に出場。リーグトップの２５本塁打を放っている。レギュラーシーズン１６２試合に換算すると、５６・３発ペース。前日終了時点で８３安打（リーグ３位）、打率２割９分７厘（同７位）、４１打点（同２１位タイ）、ＯＰＳ１・０３５（同１位）、７３得点（同１位）なども好成績を残してる。

　投手としては過去メジャーで８６試合に登板し、３８勝１９敗、防御率３・０１。４８１回３分の２を投げて６０８三振を奪っている。短いイニングのみの登板となる「オープナー」としての起用になることが確実で、１イニングのみの登板が有力。降板後も“大谷ルール”によって指名打者で打者としての出場は続く見込みだ。

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