◆米大リーグ ドジャース6―3パドレス(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、本拠地・パドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。663日ぶりの復帰登板は1回2安打1失点、打っては2安打2打点でチームの3連勝に貢献した。
ドジャース移籍後初登板となった初回のマウンドは28球、1イニングで終了した。先頭から連打を浴び、マチャドの中犠飛で先制を許したが、最速100・2マイル(約161・3キロ)を計測した。
「投手・大谷」は23年9月19日(同20日)に18年10月1日(同2日)以来2度目の右肘手術を受けた。昨年11月には左肩手術もありながら、今年5月25日(同26日)に初めてライブBP(実戦形式の練習)に登板し、3度のライブBP登板を経て前日15日(同16日)の試合後に急きょ先発登板が発表された。
ロバーツ監督によると、試合前にライブBPをこなし、その後打者として出場することは体に大きな負担がかかることから、試合で“リハビリ”することを選んだ大谷。この日の試合後には自らの口で今回の決断を説明した。「(投手陣に故障者が続出している)チーム状況も加味して、僕にとってもプラスだと思います。そっちの方がスムーズに行けるという判断だったので。ライブBPでイニングを伸ばしながら、ある程度4回、5回と投げられるようになってから試合に入るパターンと、今日みたいにショートイニングで試合のレベル、それなりの強度で投げる2通りのパターンがあった。後者を取った感じですね」と話した。
今後については「1週間に1回投げつつ、またイニングも少しずつ伸ばしていけたら」と前を見据えた。この日、打っては3回の同点二塁打など自らの黒星を消す2安打2打点。