◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人1―4日本ハム(17日・東京ドーム)
巨人が日本ハム3連戦の初戦を落とし、4月14日以来の借金を背負った。先発の井上温大投手(24)は2回に球団4年ぶり、自身初の1イニング3被弾で一挙4失点。
本塁が遠かった。3点を追う9回2死一、三塁で代打・岸田が空振り三振に倒れ、巨人応援席がため息に包まれた。31試合ぶり今季3度目の4番に吉川を入れる打線改造も実らず、1得点に終わった。「じゃあ(4番は)誰を打たせればいいんですかね、って話なんですよね。みんな得点圏打率がいいわけでもないし、その中でもいい子をクリーンアップにと思って置いてるんだけど。なかなかうまくいかないですよね」と阿部監督。4連敗で2か月ぶりに勝率5割を切った。
左肘じん帯損傷の岡本を欠く中で、7試合連続4番だった丸を出塁率の高さを買って今季2度目の1番に入れ、今季初めて坂本との1、2番コンビを組んだ。初回に丸が二塁打、1死三塁で相手の内野は前進せず内野ゴロで1点OKの定位置だったが、得点圏打率3割5分とチャンスに強い3番・泉口が浅い左飛。
2回には先発・井上が1イニング3被弾で4失点。「重い先取点になっちゃったね」と湿った打線に重圧がかかった。そんな苦境でも、13日に支配下登録されたばかりで2度目のスタメンに起用した三塚に7回1死一、二塁、9回1死一、三塁で代打を出さなかった。ともに三振でプロ初安打はお預けとなったが、我慢強くチャンスを与えた。交流戦は5カード連続初戦黒星となり3勝8敗1分けで最下位。交流戦1試合平均2・3得点は11位。課題は明確だ。
試合前には千葉・富里市から、千葉出身の長嶋茂雄さんへの哀悼の意と巨人への応援も込め、長嶋さんも愛した特産品「富里すいか」がチームに贈呈された。阿部監督は「たぶん天国にこれを持って行かれたんじゃないかと思います。