◆米大リーグ ロイヤルズ―ドジャース(28日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマン・スタジアム)
ドジャースのF・フリーマン内野手(35)が28日(日本時間29日)、敵地・ロイヤルズ戦に「3番・一塁」で先発出場。7回の10号ソロで史上91人目、現役選手では唯一となる通算4000塁打を達成し、4003塁打となった。
6点を追う7回2死。左腕・リンチの4球目、93・3マイル(約150・2キロ)シンカーを捉えた。打球速度102・4マイル(約164・8キロ)、角度31度、飛距離421フィート(約128・3メートル)でバックスクリーンへ。5月11日の敵地・Dバックス戦以来の本塁打。なかなか調子が上がらない中、ブレーブスでのメジャー2年目から15年連続15度目の2ケタ本塁打で金字塔に花を添えた。
「塁打」は米国では「Total Bases」と言われ、打者が長打を含むヒットを打った際に進んだ塁の数の合計。打者の長打力を示す指標で、単打なら「1」、二塁打で「2」、三塁打で「3」、本塁打なら「4」が加算される。
この日まで歴代43位タイで現役最多の通算529二塁打、通算352本塁打、さらに通算打率が3割を超えているフリーマンは23年に自己最多の361塁打をマークするなど、これまでシーズン300塁打以上を6度記録。今季は試合前の時点で131塁打で、通算3997塁打。この日は初回に2試合ぶりの安打となる中前打、5回にも右前打を放って計2塁打を加え、記録達成まで残り「1」と迫っていた。大谷翔平、M・ベッツとともに「MVPトリオ」の一人としてドジャース打線を支える男にまた新たな勲章が加わった。
日本人選手ではイチロー(マリナーズなど)が通算3994塁打で「6」届かなかった大記録。