ドジャース・大谷翔平投手(30)が、7月15日(日本時間16日)にブレーブスの本拠地・トゥルイストパーク(アトランタ)で行われるオールスターゲームに、スタメン出場することが26日(日本時間27日)、決まった。ファン投票でナ・リーグ最多投票(396万7668票)を集めて、最終投票に進まず、5年連続5度目のスタメン出場が決まったことが、MLBネットワークの番組内で発表された。

ア・リーグではA・ジャッジ(ヤンキース)が全体トップの401万2983票を集めた。

 メジャーのオールスターのファン投票は、スタメン野手を決めるために行われ、1次投票と最終投票に分けて行われる。1次投票ではポジションにかかわらずリーグ最多得票の1人のみがスタメン出場が決定。大谷は23年以来となる、最終投票に進出せず、1次投票からのメンバー入りとなった。カブス・鈴木誠也外野手(30)は大谷と同じナ・リーグ指名打者部門でノミネートされていたが大谷がトップ通過したため選出されず、初出場への望みはMLB機構推薦にかけることとなった。

 最終投票では、1次投票で各ポジション上位2人(外野は6人)による決選投票が行われ、スタメン野手が決まる。投手、控え野手は選手間投票、MLB推薦によって最終決定する。最終投票の結果は米東部時間7月2日午後7時(同3日午前8時)からの「ESPN」の番組内で発表。全選手は米東部時間7月6日午後5時(同7日午前6時)からの「ESPN」の番組内で発表される。

 大谷は21年にオールスターに初出場。同年は投打同時出場で、ホームランダービーにも参加した。22年には、今では同僚になったカーショーから初安打をマーク。

昨年は4度目の出場で初ホームランを放った。

 ナ・リーグの指揮を執るドジャースのロバーツ監督はすでに、投手の登板はなく、1番で起用する見込みであることを明かしている。

 ◆大谷のこれまでのオールスター

 ▽21年(デンバー) 投手は選手間投票5位、DHはファン投票で選出され、史上初の二刀流出場。球宴前日の本塁打競争には日本人初出場も初戦敗退。「1番・投手、DH」で先発し、1回無安打無失点で勝利投手になったが、打者では二ゴロ、一ゴロの2打数無安打。

 ▽22年(ロサンゼルス) 投手はMLB機構推薦、DHはファン投票で選出。投手の登板、本塁打競争の出場は体力面などを考慮して回避したが、「1番・DH」で先発。「First pitch, Full swing,」(初球をフルスイングする)と宣言して打席に入り、カーショーの初球を中前安打もけん制死。2打席目は四球。

 ▽23年(シアトル) 初めて1次投票でリーグトップの得票で、最終投票に進まず出場決定。先発投手でも選手間投票5位で選出。右手中指の爪とマメの状態を考慮して登板と本塁打競争は回避し、試合では打者のみの出場。

「Come! to! Seattle!」(シアトルに来て!)の大合唱の中、空振り三振、四球と快音は響かなかった。

 ▽24年(アーリントン) 最終投票で出場決定。試合前のレッドカーペットショーでは、愛犬デコピンがプリントされたスーツを着て、真美子夫人と手をつないで登場した。試合では2打席目に右翼へ球宴初アーチとなる3ランを放った。

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