◆米大リーグ ロイヤルズ9―5ドジャース(28日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマンスタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地・ロイヤルズ戦に「1番・投手、指名打者」で先発登板し、投げてはMLBの公式戦では自己最速となる101・7マイル(約163・7キロ)をマークして復帰後3登板目で初めて2回のマウンドにも上がって、2回27球で1安打無失点、1奪三振の好投を見せた。打撃は4打数無安打、3三振。
圧巻の1球を投げたのは両軍無得点、初回1死一、二塁で左打ちのパスクアンティノを打撃に迎えた打席だった。2ストライクと追い込んでからの3球目。MLBの公式戦では自己最速となる101・7マイル(約163・7キロ)を投げ込むと、二ゴロ併殺打に打ち取ってピンチを切り抜けた。大谷は「(球速を)出しにはもちろんいってない。ランカーがたまって、どうしても打たれたくないという気持ちになると、それなりの球速帯で投げに行ってしまっているという感じ」と振り返ったが、復帰3度目の登板で圧巻の速球を見せた。
パスクアンティノに対しては、23年3月16日のWBC準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)でもメジャー移籍した18年以降では最速となる102マイル(約164・2キロ)をマークして空振り三振を奪った。この日は12号3ランを放つなど4打数2安打5打点だったパスクアンティノは「何回か対戦して、日本でも対戦した。彼はオレに対して2度も最速のボールを投げたんだ。彼に『なぜだ?』と聞いたか?」と興奮気味に話すと「彼はよかった。手術から戻ってきたことも知っている。彼がやっていることは本当に印象的。