◆米大リーグ ロイヤルズ9―5ドジャース(28日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマンスタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地・ロイヤルズ戦に「1番・投手、指名打者」で先発登板し、投げてはMLBの公式戦では自己最速となる101・7マイル(約163・7キロ)をマークして復帰後3登板目で初めて2回のマウンドにも上がって、2回27球で1安打無失点、1奪三振の好投を見せた。打撃は4打数無安打、3三振でチームは敗れていた。
試合後には5年連続5度目の出場となるオールスターの前日に行われるホームランダービーの出場について「う~ん、どうですかね…。現行のルールだとなかなか厳しいので、今のところチャンスはないかなと思います」と辞退する方向性を示した大谷。オールスター初出場だった21年には出場したが、22年以降は4年連続での不参加になる見込みだ。
ヤンキースのジャッジらも出場を辞退するホームランダービー。大物打者が次々辞退するのには、体力的な厳しさがあげられる。現行のホームランダービーは8人が出場。全選手が参加する1回戦、勝ち残った選手が進む準決勝、決勝があり、原則として1回戦と準決勝は3分間、決勝は2分間で柵越えした本数を競い、飛距離によってボーナスタイムも与えられる。昨年から1回戦と準決勝は40球、決勝は27球という球数制限も加わり、45分間のタイムアウトも認められているが、時間内で繰り返し強いスイングを連発することは、シーズン中の選手が行うことはなく、体力的に厳しく、打撃フォームが崩れることへの懸念もある。