大阪桐蔭の今秋ドラフト候補、最速153キロ右腕の森陽樹(3年)が驚異的な直球回転数を叩きだした。チームは28日、大阪・大東市内のグラウンドで練習を公開し、投手陣は測定器「ラプソード」を設置してブルペンへ。

森は2700回転を計測し「そんなに出ると思わなくてびっくりしています」。40球を投じた後、自ら目を丸くさせた。

 直球回転数は、プロの平均が約2200回転とされ、阪神の藤川球児監督(44)が現役時に約2700回転を計測したとされる。過去にドジャース・佐々木や中日・高橋宏らの測定にあたったネクストベース社の森本崚太アナリストは、森の回転軸には課題を指摘しつつ「回転数だけを見れば、僕が今まで測った何百人の中でも上位1割なのは間違いない」と説明。森はこの日の最速150・7キロ、平均球速も146キロと、ともに高い数値を示した。

 今春は大阪府大会を制したが、同近畿大会では初戦で東洋大姫路(兵庫)に8回コールド負け。7回から救援した森も1回1/3を投げて3失点した。「あの試合があったから、また気持ちが入った。誰が見ても圧倒していると思う投球がしたい」。掲げる日本一へ、一段とギアを上げて大阪大会に乗り込む。(瀬川 楓花)

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