◆米大リーグ ロイヤルズ1―5ドジャース(29日、米ミズーリ州カンザスシティー=カウフマンスタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、敵地・ロイヤルズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、4打数無安打に終わった。2試合連続無安打で9打席安打なしとなった。
前日28日(同29日)の敵地・ロイヤルズ戦では、復帰後3試合目の登板で最長の2回を投げて1安打無失点、1奪三振だった大谷。初回にはMLBの公式戦では自己最速となる101・7マイル(約163・7キロ)をマークした。一方で2戦連続で本塁打を放っていた打撃では3三振を喫して4打数無安打。この日の試合は悪天候のため1時間2分遅れての試合開始となった。
21、22年に対戦して4打数3安打で1本塁打も放っていた先発左腕のブービックに対し、初回先頭の1打席目は左飛。2回2死一塁の2打席目は中飛、5回1死一塁の3打席目は遊ゴロ併殺打に倒れた。3番手左腕・セルパとの対戦に似合った7回2死走者なしの4打席目は空振り三振。快音は響かなかった。
この日でドジャースの6月の全日程が終了。チームは17勝10敗で勝ち越して、大谷も投手復帰を果たして3登板した。だが、打撃の調子は劇的には上向かなかった。
だが、今季は27試合に出場して102打数27安打の打率2割6分5厘、7本塁打、17打点に終わった。4試合のみの出場だった1年目の18年、新型コロナウイルスの影響で試合がなかった20年を除くと、打率2割6分5厘、17打点は6月の月間成績では過去ワースト。7本塁打も、22年の6本に次ぐ少なさだった。
盗塁は0。企図すら一つもなかった。盗塁を一つも試みなかったのは、月別(3月は4月、10月は9月に含める)では22年9月以来15か月ぶりだった。登板日の前日28日、登板翌日のこの日と2試合連続で無安打だったように、投手で登板することでの体の負担も少なからず影響したものとみられる。二刀流完全復活へ向けて、新たなリズムに体を慣れさせることも課題の一つになりそうだ。