◆第107回全国高校野球選手権南北海道大会札幌地区予選 ▽Dブロック代表決定戦 北星学園大付4―3東海大札幌(30日・札幌円山)

 今春のセンバツ大会に出場した東海大札幌が北星学園大付に敗れ、2季連続の甲子園出場を逃した。夏3年連続地区予選敗退は、2005~07年以来18年ぶりとなった。

 2回2死一、二塁から1番・山口聖夏主将(3年)の適時三塁打で2点を先制。先発のエース左腕・矢吹太寛(3年)も3回まで5K無失点と好投を続けていたが、不運も重なり4回に守備が乱れた。弱まっていた雨がこの回に再び強くなる中、2安打に送球ミスなど2失策で3失点。逆転を許した。

 4回裏、東海大札幌の攻撃が始まる時には雨が弱まった。6回にスクイズで同点に追いついたが、9回2死一、三塁から暴投で決勝点を献上した。

 2回戦敗退のセンバツ後は、春に酪農学園大とわの森三愛に敗戦。夏も地区予選で敗れる結果に遠藤愛義監督は「(雨は)お互い様。ちょっと思うのは、ちょうどうちが守っている時(4回)に雨が一番降っていて、対応が遅れてしまった。勢いというか3年生のかける思い、北星さんの執念がすごく見えていた。それが上回って、うちが足りなかったと思う」。5回自責点0の矢吹は「もう高校野球がこのチームで出来ないのが悲しい。

この思いを忘れずに(大学で)4年間やって、次のステージで頑張れるようにやっていきたい」と涙をぬぐった。

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