J1の横浜FMは11日、チーム公式サイトを更新し、5日のアウェー・横浜FC戦(ニッパツ)で一部サポーターによる禁止行為が三ツ沢公園内で確認されたことを報告した。
「公園を利用されていたすべての皆さま、スタジアムへご来場のお客さま、横浜FCの皆さま、そしてサッカーを愛する多くの皆さまに対し、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。
ご来場いただいた皆さまには大変ご迷惑をおかけしました。ご理解とご協力に深く感謝申し上げます」
「これらの計画的で非常に悪質な行為については、多くの皆さまに多大な不安と恐怖を与えることとなり、決して許されるものではありません。現在、横浜F・マリノスでは横浜FCと連携し、禁止行為を行った個人およびそれらを先導・扇動した個人・団体の特定と処分に向けて、厳正な対応を進めております」と声明を出した。
◆事象として以下を記載
・発煙筒、花火の使用
・覆面等で顔を隠す行為
・横浜FCサポーターへの挑発行為
・警備スタッフの制止を振り切ってアウェーグッズ規制エリアへ侵入する行為
・警備スタッフの指示に従わない行為
・これらの行為を先導・扇動する行為など
◆当日の発生事象として以下を報告
▼14時25分頃
一部の横浜F・マリノスサポーター約20名が、グッズ規制境界エリアにて横断幕の掲出やチャントを行い、横浜FCサポーター側エリアを挑発しました。これに対し、その場に居合わせた横浜FCサポーター約10名と一時口論が発生しましたが、警備スタッフが横浜F・マリノスサポーターが掲げた横断幕の撤去と両チームサポーターの分離を行い、事態は収束しました。
▼16時15分頃
横浜F・マリノスサポーター数十名が、グッズ規制境界エリアにてチャントを歌いながら横浜FCサポーターに対し挑発的な言動を行いました。一部の横浜F・マリノスサポーターが規制線を越えたため警備スタッフが制止し、揉み合いが発生しました。
チャントや大旗を振る行為は止まらず、覆面などで顔を隠した複数の横浜F・マリノスサポーターから発煙筒や花火が投げ込まれ、横浜FC側エリアおよび三ツ沢公園補助陸上競技場(ホームゲームとは無関係な団体が使用中)方向に飛来しました。
▼16時40分頃~17時
その場の事態は収まるも行為者の特定ができず、来場者の安全確保が困難であるとの見解が横浜FC側より示されました。
その後、マッチコミッショナー、横浜FC、横浜F・マリノスの各関係者により、現場での対応について協議を実施しました。
結果、3者合意のもと、アウェイ入場ゲートの開門を遅らせることを決定しました。
▼18時10分頃
アウェー入場ゲートでの手荷物検査実施を条件に開門されました。
▼19時50分頃
横浜F・マリノスサポーターの入場が完了しました。
その上で「横浜F・マリノスは、すべての方に安心して観戦を楽しんでいただけるスタジアムづくりを目指しており、今回横浜FCの主催するホームゲームにおいて、弊クラブに起因する暴力的・危険な行為を起こしてしまったことは断じて容認できません。JリーグおよびJFAが掲げるフェアプレーと暴力の根絶という理念に賛同し、クラブとしても本件を重く受け止め、関係各所と連携しながら再発防止と安全対策の強化に尽力してまいります」などと記した。