【水原(韓国)11日=後藤亮太】国内組で臨む東アジアE―1選手権に出場している日本代表は、12日の中国戦に向けて一部非公開で最終調整を行った。
この日はアップ、ボール回し、DFラインからつないでサイドからのクロスを合わせる練習まで公開され、その後は非公開で約1時間半の最終調整を行った。
初戦の香港戦(6〇1)から大幅に先発変更して臨む見通しで、初招集でDF陣で2番目に高身長の188センチの大型センターバック綱島悠斗(24)は3バックの右で先発が濃厚だ。
23年に国士舘大からプロ入りした時はボランチが主戦場だったが、東京Vの城福監督は昨季途中で4バックから3バックに移行してから綱島を3バックの右、今季は中央でも起用するなど、選手としての幅を広げてきた。
期待に応えるように綱島も、競り合いや対人の強さはもちろん、ボールの持ち運びや今季チーム最多3得点をマークするなど、セットプレーでの得点源としても存在感を発揮。チームと代表が同じシステムだったこともプラスに働き、2019年南米選手権のMF渡辺皓太(現横浜FM)以来、6年ぶりの東京Vからの代表入りを果たした。
それだけに、綱島は「今の自分がいるのは、間違いなく城福さんのおかげなので、本当に感謝の気持ちを持っています。自分自身が代表の舞台で活躍することは、やっぱり城福さんの価値も上げると思いますし、ヴェルディの価値ももちろん上げると思う。色んな人の期待を背負ってプレーしなきゃいけないなとは思ってます」と言う。
クラブにとっても、東京V所属の選手が代表でプレーすれば08年の大黒以来17年ぶりだ。小学3年からヴェルディでプレーしてきた綱島も特別な感情を抱く。「東京ヴェルディのアカデミーで育ってますし、ヴェルディというクラブに対してすごく愛情もありますし、思い入れもあるので。そこからこうやって代表になれたことに関してはすごくうれしく思います。ヴェルディを代表して、『やっぱりヴェルディの選手はいい選手だな』って思ってもらえるような、僕個人の価値もそうですけど、ヴェルディの価値を高められるようにしたいなって思います」。