◆サッカー東アジアE―1選手権 日本代表―中国代表(12日、韓国・龍仁ミル・スタジアム)

 日本代表デビューを果たしたMF田中聡(22=広島)が、1アシストと結果を残した。MF宇野禅斗(21=清水)とのダブルボランチで出場。

前半11分、相手陣内右よりでパスを受けると、利き足の左足で鋭い縦パスを供給。これを受けたFW細谷真大(23=柏)が巧みなターンから豪快に右足を振り抜くシュートで、先制点が生まれた。さらに田中は前半44分にもスルーパスで、MF佐藤龍之介(18=岡山)の決定機を演出。佐藤のシュートはGKに止められ、追加点はならなかった。

 本来は中盤でのボール奪取など、守備力を武器とする田中。「攻撃は比較的苦手なので、(宇野)禅斗とコミュニケーションを取って、連携を深めたい」と語っていたが、効果的なパスでチャンスに絡み、前半45分のみで交代した。

 田中は湘南の下部組織からトップに昇格し、22年夏にはベルギー1部コルトレイクへの期限付き移籍も経験。しかし欧州では結果を残すことができず、23年に湘南に復帰。今季広島に完全移籍した。今大会には京都からドイツ1部マインツへの移籍が決まり、代表を辞退したMF川崎颯太(23)に代わって招集された。

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