◆サッカー東アジアE―1選手権 日本代表2―0中国代表(12日、韓国・龍仁ミル・スタジアム)
【龍仁(韓国)12日=後藤亮太】日本代表が中国に2得点を挙げ、無失点で勝利した。DF長友佑都はスタメンでフル出場した。
1993年のJリーグ開幕以降、フィールドプレーヤーでは最年長となる38歳で代表戦に出場した長友は、3バックの左に入った。22年カタールW杯決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦以来となる代表での出場だったが、植田直通、代表初出場の綱島悠斗のDF陣と連係を取りながら無失点。自身も終始冷静な対応で同サイドからのピンチをほとんど招くことなく90分を戦いきった。
試合後、長友の主な一問一答は以下の通り。
―久しぶりの代表戦。
「やっぱり日の丸を背負って戦うのは、非常に誇りだし、名誉。カタールW杯以来で、試合に出られず悔しい思いをしてきたけど、とにかく出たら魂を込めて戦うことだけは決めていた。それが少しでも皆さんに伝わったらうれしく思う。でも、まだまだ自分は高い所を目指しているので、これからやるべきことは、まだまだ多いなというのが率直な感想」
―安定感のあるプレー。
「今日デビューした選手や経験のない選手たちがたくさんいた。若い選手たちを落ち着かせることであったり、積極的にみんなができるように、後ろでサポートしようという気持ちで戦っていた」
―相手が来たら寄せてボールを奪ったり、強度の高いプレーだったが、自己評価は?
「そこ(対人)は、もう僕の強みなので。対人で負けないとか、寄せる早さ、空中戦も今日はしっかり勝てていた。
―試合前、緊張感は?
「めちゃめちゃ、緊張感があった。昨日アドレナリンが出過ぎて寝付きが悪かった。そのくらい自分は懸けていた。今日ダメなら終わりだな、くらいの気持ちで臨んでいた。まだまだ課題はあるけど、一つ、自分の魂だったり、これまで悔しい思いをしてきた自分の気持ちが届いたなら、うれしい」
―今日、3バックの左で使われたことの受け止め。
「今後へのメッセージかなと捉えている。ウィングバックではなく3センターの左ということで、そこまで日本でも多くはない。町田(浩樹)、伊藤洋輝とか、素晴らしい選手たちもいるが、多くはない。もちろんけがもある。そういったところで、僕がここでしっかりできることを示せれば、W杯メンバーに選手として、食い込んでいけるということは自分自身もメッセージとして感じていた。森保さんも含めて、どういう評価かは分からないけど、『長友まだまだできるな。3センターでもできるな』と思ってもらえたら、選手として認められるという部分で一歩踏み出せたなと思う」
―カタールW杯、クロアチア戦からの2年7か月間は。
「苦しいの一言。ただ、僕は逆境とか、苦しみとか、これまでも何度もはい上がってきた。もう長友は終わりだと皆さん思っていたかもしれないけど、僕はひたすら自分のことを信じてやってきた。全然まだまだなレベルだけど、もっと皆さんを驚かせるようなプレーができるように、次韓国戦があるので引き締めて頑張りたい」