◆サッカー東アジアE―1選手権 日本代表2―0中国代表(12日、韓国・龍仁ミル・スタジアム)

 FIFAランク17位の日本代表が、同94位の中国代表に2―0で快勝し、大会2連勝した。1993年のJリーグ開幕以降としてはフィールドプレーヤーでは最年長となる38歳で先発出場したDF長友佑都(FC東京)が3バックの左でフル出場し、安定感を見せた。

元日本代表MF北澤豪氏(56)も「もし、W杯で緊急事態が発生した時、どんな状況でも対応できる。心強い存在だ」と大ベテランの力を高く評価した。日本代表は、大会連覇をかけて、15日にFIFAランク23位の韓国代表と対戦する。

  * * *

 日本代表は、絶対に勝たなければいけないゲームで、しっかり勝った。Jリーグ勢の成長ぶりを感じた。選ばれた選手がそれぞれが個性と持ち味を発揮した。

 その中でも、海外組がいる時も日本代表に招集されることが多いDF長友やFW細谷は改めて実力を証明した。

 38歳の長友は、リーダーとしての資質に疑いはない。プレーヤーとしても高い経験値を示した。最も持ち味を発揮できるのは4バックの左サイドバックだが、この日は3バックの左に入った。それでも、問題なくこなし、優れた適応能力を見せた。もし、来年のW杯で試合中にDFラインで緊急事態が発生した時、長友はどんな状況でも対応できるはず。

長友自身はW杯でも先発出場を狙っているだろうが、森保監督としてはベンチにいれば心強い存在だ。

 初招集された選手の中ではFW中村が短い時間でも個を出せている。ジョーカー的な役割として期待したい。

 次はアウェーの韓国戦。コンタクトが激しく、厳しくなる。一段上の判断スピードと技術が求められる。(スポーツ報知評論家・北澤豪)

編集部おすすめ