鹿島は16日に行われる天皇杯3回戦長崎戦(ピースタ)に向け、茨城・鹿嶋市内で調整を行っている。負けたら終わりの一戦で、今夏に東京Vから加入したDF千田海人が満を持して鹿島デビューを飾ることになりそうだ。

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 チームは東アジアE―1選手権にGK早川友基、DF植田直通、DFキムテヒョン(韓国代表)の3人を派遣中。日本―韓国の一戦が15日に韓国で行われるため、16日の天皇杯では守備のセンターライン3枚を欠くことが濃厚だ。

 そんなピンチの状況で先発が有力視される千田は「楽しみです。まだサポーターの皆さんも、自分がどんな選手かわからない人も多いと思う。チームはこういう状況(リーグ戦3連敗中)ですし、チームとしても個人としてもやってやろうって気持ち」と力を込めた。

 鬼木達監督も「東京Vでしっかりとしたものを築いてきた選手。その自信を出してほしい」と期待を寄せ「チームを引っ張ってほしいなと。選手って、1試合で人生を変えられると思うんですよね。そういう意味では(植田とキムに)割って入ってほしいなと思う」と願った。

 加入後のトレーニングで「(プレーの)パターンが増えたし、意識のところでも自分の中で変化を感じる」と手応えを示す。J2屈指のタレントを擁する長崎のアタッカー陣を、鹿島の千田海人が迎え撃つ。

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