鹿島は16日に行われる天皇杯3回戦長崎戦(ピースタ)に向け、茨城・鹿嶋市内で調整を行っている。

*  *  *

 リーグ戦3連敗を喫し、前節で首位から4位に転落した鹿島にとって、長崎戦は再浮上のキッカケをつかみたい一戦だ。

 1―0から逆転負けを喫した前節の川崎戦(1●2)を、鬼木達監督は「1番悔しい負け」と総括。「負けたこともそうだし、選手を躍動させられなかった自分自身のふがいなさもそう」と振り返った。長崎戦は「ズルズル」を回避し「ターニングポイント」にしたい一戦だ。

 E―1選手権出場中のDF植田直通、DFキムテヒョン、GK早川友基は15日に日韓戦があるため、欠場の見通し。守備の鉄板トライアングルを欠く中で、チャンスに燃える今夏加入のDF千田海人らに出番が訪れることになりそうだ。

 鬼木達監督は「後ろを守る3人がいないので、簡単ではない」と見据えた上で、組織として戦っていくこと、そこをまとめることが自分の仕事であることを強調。「全員が責任感を持って戦ってほしいし、そういう状況を作り出したい」と意気込んだ。

 長崎戦はナイター開催のため、リーグ戦優勝争いの大一番・柏戦(20日・メルスタ)は長距離移動込みの中3日開催となる。また柏はすでに天皇杯で敗退しているため、鹿島戦に1点集中でトレーニングに励んでいるだろう。

 一戦必勝のスタイルと言えど、選手起用の面では柏との大一番を見据える必要も出てくる。負けたら元も子もない一戦で、出場時間のコントロールも求められる。指揮官のマネジメント力が問われる2連戦になる。

編集部おすすめ