◆東アジアE―1選手権 ▽第2戦 日本1―1韓国(13日、韓国・華城)
3連覇を目指すFIFAランク7位の「なでしこジャパン」は、同21位の韓国女子代表と対戦し、1―1で引き分けた。
今回の代表に初選出され、初出場初先発したMF菅野奏音(かんの・おと)=日テレ東京V=は、ボランチでフル出場。
随所に存在感を見せた。DFラインからのボールを受けてパスを配球するゲームメイクや、守備では高い位置まで相手に寄せて、球際激しいボール奪取を見せるなど奮闘した。「守備のところはチームとしても個人としても相手の攻撃のスイッチを入れさせないというところは意識してやっていたので狙い通り。守備はベレーザでも意識して昨シーズンやっていた部分ではあったので、そこは成果が出たんじゃないかなと思います」と振り返った。
くしくも、12日の中国戦で東京V所属選手として、2008年の親善試合に出場したFW大黒将志(現川崎コーチ)以来、17年ぶりに代表戦に出場したDF綱島悠斗とは同学年。菅野は東京Vのジュニアの練習参加などで現在の東京V主将MF森田とは昔から知る仲で、東京Vの下部組織出身の綱島とも小学6年には「ナショナルトレセンで一緒だった」という。
クラブで育った選手同士が、同時期に男女代表デビューを果たし「自分もメニーナから上がった選手なので、そういう部分では感慨深い気持ちはありますし、なんかうれしい気持ちもあります。本当にヴェルディからも、ベレーザからも、今回E―1に選ばれたのは素晴らしいことだと思いますし、ヴェルディもベレーザも日本の頂点であるべきクラブだと思うので。そういった部分では、こういうのをきっかけにもっともっと強いヴェルディ、ベレーザを築いていけたらなと思います」と思いを込めた。