J1町田は14日、東京・町田市内で天皇杯3回戦富山戦(16日・富山)に向けた非公開練習を行った。練習後に取材に応じ黒田剛監督は「富山も自分の人生をかけてやってくる。
町田は現在開催中の東アジアE―1選手権に、日本代表(相馬勇紀、望月ヘンリー海輝)と韓国代表(オセフン、ナサンホ)でそれぞれ2人が選出されている。15日の日韓戦後に所属チームに戻るため、富山戦は欠場が見込まれる。前線の主力が多いため、普段出場機会が限られる選手にとっては絶好のアピール機会だ。秋からはアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)も控えるだけに、黒田監督も「次のリーグ戦のヴェルディ戦(20日)からメンバーの出入りがかなり多くなる。ACLに向けての競争が相当シビアになってくる」と、奮起を促す。その上で、E―1で戦っているメンバー4人も、「100%休ませることはないかもしれない。(韓国との)試合に出ていなければ連れて行くかもしれない。念には念を、石橋をたたいて渡るくらいの試合にしないといけない」と、ベンチ入りさせる可能性も示唆した。
新加入の28歳もデビューする可能性がある。長崎から7日加入したMF増山朝陽は両サイドでプレーができる万能性と走力が持ち味のアタッカーで、今季はJ2で5得点6アシストを記録。
増山はチーム合流から約1週間が経過。黒田監督は「体力型の選手ではなくて、短い時間でガツッと行くようなタイプだと思うので、その辺をどう併用するか」と起用のイメージを膨らませつつ、「性格が明るくていい。流帆と一緒に盛り上げ隊長をやってくれている」と性格面での貢献を評価。合流してから期間が短いため、町田が掲げる球際の強度にはまだ到達しきっていないというが、「(起用は)もちろん、それはやっていかないとダメ。この時期に来たということは、ACLを含めてチームの1つのパーツとして機能してもらう」と、次戦の戦力として考えていることを明かした。