【龍仁(韓国)15日=後藤亮太】日本代表が1点リードを守り切り、2大会連続3度目の優勝を成し遂げた。日本サッカー協会の宮本恒靖会長も「チーム全体で短期間の中でまとまって戦った」と、選手たちをたたえた。
前半8分、MF相馬勇紀の左サイドからのクロスに、初戦で4得点を挙げたFWジャーメイン良がダイレクトで左足を合わせてゴールを奪った。ジャーメインの今大会5点目で3試合連続先制に成功。後半は押し込まれる展開も続いたが、守り切った。
今大会は国内組のみの選出で優勝をつかんだ。1年後に迫った北中米W杯へのアピールの場でもあった中で、宮本会長は「選手たちがW杯のポジションをつかむというところですごくフォーカスしてやってくれていた」と選手たちの姿勢を評価した。連れて行きたい選手は?という質問には「いますけど、それは言えないですね」と笑顔。「競争、突き上げがあるというのは間違いなく大事な要素」と日本代表の更なるレベルアップへ向けて、競争激化を喜んだ。
今後は9月に国際親善試合を海外で2試合、10月、11月には国内でのキリンチャレンジカップが4試合予定されている。特にキリンチャレンジカップでは、10月10日の対戦国はパラグアイと発表されているが、ほか3試合は対戦国が未定。その点では「(まだ)最終的には決まっていないけれども、監督、チームからの要望があるように強いところとやりたいというのを元に動いている」と現在も交渉中だと話す。その一方で、「例えばFIFAの総会に行って、強豪国の会長に今度こういうタイミングで試合を、と持ちかけた時に『それはぜひやろう』と言ってもらえるような立ち位置にきている。チームとしてもそうだろうし、選手個々がヨーロッパでしっかりと名前を上げていることが大きい」と、世界基準で日本の存在が高まっていることも実感していると明かした。