◆東アジアE―1選手権 ▽第3戦 日本0―0中国(16日、韓国・水原)

 【水原(韓国)16日=後藤亮太】3連覇を目指すFIFAランク7位の「なでしこジャパン」は、同17位の中国女子代表と対戦し、0―0で引き分けた。3連覇は19時30分キックオフの3位の韓国女子代表と台湾女子代表の結果次第となる。

 執念の采配も実らなかった。ニルス・ニールセン監督は後半24分にFW愛川陽菜とMF塩越柚歩を投入した際に、監督就任後初の3バックを採用。DF嶋田華、DF石川璃音、本来はFWの山本柚月で3バックを組み、センターバックで先発したDF高橋はなをワントップで起用した。

 高さとフィジカルを生かしたプレーで得点を狙いに行く中、後半アディショナルタイム(AT)には2度の好機を演出。しかし、後半AT2分にGKが飛び出してはじいてからのシュート、同AT4分の決定機も逃し、スコアレスドローで終わった。高橋は「自分自身の実力のなさが腹立たしい」と悔しさをあらわにすると「レギュレーションもみんな理解して、この試合は勝つしかないと思っていた。チームとして勝ちに行きましたし、その中で勝ちきれなかったことは本当に悔しい」と反省を口にした。

 自身はこの大会で主将を任され、3試合全てに先発で出場。フォワードからセンターバックまで様々なポジションを守り、主将としても国内組が中心で国際経験の浅いチームを引っ張った。ニールセン監督も中国戦後の会見で「リーダーシップを持った素晴らしいキャプテンだった」と称賛した。高橋は「WEリーガーが世界、アジアを経験することは、いい経験になった。それを自チームに持ち帰ってWEリーグ全体の強化につながればと思いますし、ここで感じたことをWEリーグでより発揮することが出来れば、この大会も意味のあったものになると思う」と、13選手が代表デビューを果たした大会を振り返った。

 韓国女子代表が台湾女子代表戦に勝利した場合、韓国の優勝が決定。引き分け以下で終わった場合は、なでしこが3大会連続5度目の優勝をつかむ。

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