◆第105回 天皇杯▽3回戦 京都―横浜FC(16日・サンガスタジアムby KYOCERA)

 京都―横浜FCはPK戦に突入した。

 主将のMF川崎颯太が独1部のマインツへ移籍後、初の試合だった。

「E―1選手権」で日本代表に選出されていたFW原大智もベンチを外れる中、キャプテンマークを巻いたDF福田心之助、ボランチを務めたMF福岡慎平が気迫あふれるプレーを見せてチームを引っ張った。

 0―0の後半9分には、CDナシオナルから復帰のMF山田楓喜が初出場。しかし同12分、右サイドを駆け上がられるとクロスをMF鈴木準弥にダイレクトで合わせられて失点。それでも同27分から負傷していたFWラファエルエリアスが約2か月ぶりにピッチに投入。すると同34分、敵陣深くでのスローインから、ポケットへ走り込んだ山田がクロスを上げると、ラファエルエリアスが頭でたたき込み同点に追いついた。

 その後、1―1で延長戦が開始すると、前半1分。左サイドからのクロスをFW伊藤翔に頭で合わせられて勝ち越し点を奪われる。同10分には中盤のロングパスからFW櫻川ソロモンに抜け出され、最後は決められて失点。延長前半で2点を失う展開となった。

 なんとも苦しい展開だったが、ここでも京都の執念は尽きない。延長後半3分にMF中野瑠馬のヘッドで1点を返すと、同14分。左サイドのCKから、ファーサイドの折り返しにGK太田岳志がFW顔負けのボレーをたたき込み、再び同点。

スタジアムは割れんばかりの大歓声に包まれた。

 120分を走り終えた死闘は、PK戦に突入する。

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