◆天皇杯全日本サッカー選手権▽3回戦 町田2―1富山 (16日、富山県総合運動公園陸上競技場)
J2カターレ富山は、1―2でJ1FC町田ゼルビアに敗れ、3回戦敗退を喫した。序盤から町田が押し気味に進め、前半21分には富山第一高出身で町田のFW西村拓真(28)に先制ゴールを許したが、同アディショナルタイムには、MF椎名伸志(33)の絶妙なスルーパスを受けたFW武颯(29)が同点ゴールを決めた。
リーグ戦では出場機会の少ない選手を起用し、見せ場も十分に作った。今季新加入したMF亀田歩夢(18)が鮮やかなドリブル突破を見せれば、後半終了間際にはMF西矢慎平(23)が豪快なシュートを放ち、3629人が訪れた会場を盛り上げた。安達亮監督は「戦力的に考えられる選手が何人も出てきた。今後、組み合わせ、使い方をどうするか、オプションも増えました。攻守ともにリズムを失うので、簡単なミスを減らしたい」と収穫と課題を挙げた。
リーグ戦は中断期間に入っており、次戦は8月2日の大宮戦となる。「選手たちはファイトして、チャレンジしてくれた。プラスになるプレーも出てきました」と指揮官。敗戦も糧にして、今後のリーグ戦を見据える。
〇・・・町田の黒田剛監督は「天皇杯は高いモチベーションで挑んでくるチームが多く、チャレンジャー精神で挑んだ。先制できたのは良かったが、一瞬の隙、甘さには反省点がある。平日でも200人のサポーターが駆けつけてくれて、心から感謝します。(青森山田高時代の教え子だった椎名に関しては)感慨深いものがあり、すごく嬉しく思いました」と明るい表情を見せた。