◆天皇杯▽3回戦 長崎1―2鹿島(16日・ピーススタジアム)  

 鹿島はJ2長崎を2―1で下し、ベスト16入りを決めた。公式戦の連敗を3で止め、約1か月ぶりの勝利をつかんだ。

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 快勝とはならず、消耗戦の様相も呈した試合となったが、勝つことだけが全てのカップ戦で勝ち上がりを決めた。

 前半9分、右からのクロスを相手DFがクリアしたボールが、ファーサイドで待つチャヴリッチの元へ。左足でコースを射抜き、幸先良く先制に成功した。

 しかし、ここからは我慢の時間が続いた。DFラインから中盤への配球面でぎこちなさが目立ち、ボールを失う場面が散見。その後にゴール前で相手に仕事をさせない粘り強さはあるの、流れをつかむことができないまま前半を終えた。

 後半8分、チャヴリッチの背後を回った小川諒也が右足でネットを揺らし、チームにとって公式戦5試合ぶりの複数得点となる追加点をゲット。その5分後に1点を返されたものの、複数得点の恩恵で1点のリードを最後まで守り抜いた。

 鬼木達監督は「暑さもあって動きが悪くなるところもあったが、徐々によくなっていった」と振り返り、20日の柏との大一番(第24節)へ向け「選手にも伝えたが、タフなゲームになる。とにかくホームで勝つことを目指す」と力を込めた。

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