◆天皇杯 ▽3回戦 東洋大2―1新潟(16日・デンカS)
東洋大はJ1の新潟に2―1で勝利。4回戦に駒を進めた。
ジャイアントキリングの序章は前半アディショナルタイム2分。2026年シーズンから柏に入団することが内定しているDF山之内佑成(4年=JFA福島)の左クロスをFW村上力己(4年=尚志)が決めて先制。「前半最後に素晴らしいクロスが自分の所に来て押し込むだけだった。そこで決められて、前半をそこで折り返せたのが、今回の勝利の大きな1つだった」と声を弾ませた。
後半4分に新潟のDF橋本健人に同点弾を沈められるが、同12分に背番号10番のMF湯之前匡央(4年=柏U―18)がGKをかわして決勝弾を奪った。値千金の一発を決めた湯之前は「狙っていたというよりかは、運が味方してくれたゴールかなと思います」と謙虚に振り返りつつ「自分たちのチームは走って戦えて、そういうところがまた1つ強みにつながっているのかなと思います」とうなずいた。
過去には09年の明大(2回戦=J2湘南、3回戦=J1山形)、17年の筑波大(2回戦=J1仙台、3回戦=J2福岡)、19年の法大(2回戦=J2東京V、3回戦=J1G大阪)が大学勢としてJリーグ勢に連勝してきたが、どちらも片方はJ2のチーム。J1のチームに連勝してのベスト16入りは史上初の偉業だ。村上が「またしっかり準備して、また新たな歴史を作れように頑張っていきたい」と言えば、湯之前も「支えてくれている人たちが多くいるので、またみんなと勝利したい」と言葉に力を込めた。