◆サッカー◇天皇杯3回戦 広島5-2藤枝(16日・藤枝総合運動公園サッカー場)
3回戦が行われ、J2藤枝MYFCはJ1広島とホームで対戦。2―5で敗れ、2年連続の3回戦敗退となった。
初の4回戦進出には届かなかった。J1の厚い壁に阻まれ、藤枝イレブンは肩を落とした。
昨年の3回戦でJ1鹿島相手に先制した藤枝が、今年も強敵から先手を取った。大雨にもかかわらずゴール裏に集まったサポーターの声援を背に、序盤から猛攻。前半15分、右サイドから攻め込み、浅倉がネットを揺らした。前節(12日)のJ2リーグ・仙台戦(1△1)でも決めている若武者が、2戦連発だ。
同19分、38分と失点したものの、粘った。同28分にクロスバー直撃の惜しいFKを放っているMFシマブク・カズヨシ(25)が、前半終了間際にCKを蹴る。これが広島のオウンゴールを誘って同点だ。
仙台戦ではFW中川風希(30)が1―1の後半に勝ち越し点を挙げたものの、直前に相手に反則があったとして認められず、不運に泣いた。「その悔しさを表現したい」と須藤大輔監督(48)が話していたように、全員が闘志をむき出しにボールを追った。
しかし、後半からピッチに立ったMF中村草太に、同9分に勝ち越し点を許した。E―1選手権(韓国)で1得点している日本代表に決められ、同22分にもCKから失点。さらに同27分にはPKで突き放された。
3点ビハインドでも諦めない。シマブクや途中出場の松木駿之介(28)、榊原杏太(23)がゴールに向かう。だが広島DF陣を崩せなかった。次は8月2日のリーグ・山口戦。悔しさを胸に、中断期間にもっと強くなる。
(里見 祐司)
藤枝・須藤大輔監督「ワンチャンスで決める質の高さを見せつけられた。いい教訓を得たので、中断明けにエンジンを再点火できるようにしたい」