J1首位の柏は18日、柏市内で鹿島戦(20日・メルスタ)へ向けた非公開練習を行った。鹿島は現在3連敗中で、勝ち点3差の4位。

しかし、ここまでつかず離れずを続けてきた相手なだけに、DF古賀太陽は「鹿島は今連敗中かもしれないですけど、そこはいったん忘れて。簡単なゲームにはならないと思いますし、90分通して自分たちの時間が続くとも限らない」と警戒。チケットも完売した注目の一戦へ「どういう状況や展開になっても、とにかく勝ち点3を取って帰るためのプレーを選びながらやっていきたい」と意気込んだ。

 3月8日の第5節(1●3)で対戦した際は、FWレオセアラのハットリックに沈み、今季初の敗北を経験。首位を明け渡し、そこから鹿島を追う展開に変わった。古賀も「構図的にはここでやった構図と一緒」とした上で、「あそこで僕らが鹿島に勝っていれば、また全然違う景色だった。それだけ大事な試合になるのは今回も一緒。後半戦を大きく左右するゲームになるのかなと思います」と強調した。

 鹿島の鬼木達監督とは川崎監督時代からリーグ戦で15試合対戦し、5分け10敗。いまだにリーグ戦で勝利をつかめていない天敵だ。メルカリスタジアムでも2020年以来白星はない。しかし、気負いはない。

古賀は「この1試合の持つ意味は、ただの1試合ではない」とこの一戦の重要度を指摘した上で、「みんながうまくプレッシャーに感じずに、この状況を上手く楽しめたらいいなと思います」と話した。

 古賀は15日まで東アジアE―1選手権の代表としてプレー。第1戦の香港戦(6〇1)と第3戦の韓国戦(1〇0)で先発し、同大会の連覇に貢献した。6年ぶりの代表復帰を経て「Jリーグ選抜のような形とはいえ、A代表に1回呼ばれた身からしたら、それなりの責任がプレーにともなうと思う。代表という名に恥じないようなパフォーマンスを残り15試合も続けないといけない。今まで以上に責任は感じながら、いい意味で前向きにやっていきたい」と、これまで以上の自覚も生まれた。

 代表活動中には同い年で、鹿島の守護神・早川友基との会話の中で「レイソル、嫌だなー」と切り出されことも明かした。「自分たちが思っている以上に、相手にはダメージを与えられているんじゃないかと思いましたし、そこは1個自信にしていいこと」。今季はここまでパス総数リーグ1位(2043本)を記録し、柏の攻撃的なサッカーを支える古賀。天王山もチームのエンジンとして、勝利に貢献する。

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