J1清水エスパルスは18日、ホーム・横浜FC戦(20日)に向け三保で一部非公開調整した。前節(5日)の町田戦は出場停止だったMFマテウスブエノ(26)は2試合ぶりの復帰が濃厚。

チームトップの走行距離を誇る“清水の心臓”が、6試合ぶりの勝利へ導く。

 ブエノは町田戦と16日の天皇杯・湘南戦を欠場。そこまではリーグ全22試合に先発し、途中交代は2度だけとフル回転してきただけに「一度抜いた方がいいということで調整させてもらった」と、リフレッシュできたことを強調した。

 ここまでの走行距離244・953キロはリーグ5位でチームトップ。1試合あたり10キロ以上も走っており、初めて挑む日本の夏は「蒸し暑くて呼吸も走るのも苦しいが、それを上回らないといけない」と言い切る。ボランチでコンビを組んできた日本代表MF宇野禅斗(21)もE―1選手権を終え合流。「代表での経験をゲームにも出してくれることを期待している。もっと伸びていい選手になる」と、若き相棒のさらなる成長も支えていく構えだ。

 チームは湘南戦で公式戦5試合ぶりの勝利を挙げたが、リーグでは5戦勝ちなしで15位にとどまる。18位の横浜FC戦は落とせない一戦だ。4月のアウェー戦は0―2で敗れたが「スコアほど悪いゲームではなかった。細部を詰めて狙いを表現できれば、いい結果になる」と前を向いた。

宇野とのコンビネーションで中盤を制圧し、トンネル脱出を目指す。(武藤 瑞基)

 〇…この日は練習前、通常の倍近い1時間のロングミーティングが行われた。秋葉忠宏監督(49)によると、湘南戦の反省と横浜FC戦の戦術落とし込みを行ったという。指揮官は「(中3日で疲労回復を優先するため)“ミーティングが練習”と選手には伝えた。湘南も(横浜FCと同じシステムの)3―4―3だったので、ちょうどいいイメージづくりができた」と強調した。

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