Snow Manの渡辺翔太が主演する映画「事故物件ゾク 恐い間取り」(中田秀夫監督)が25日、公開される。原作の「事故物件怪談 恐い間取り」シリーズを手がけた、お笑い芸人の松原タニシが、このほどスポーツ報知の取材に応じた。

 松原は、所属事務所の先輩・北野誠のCS番組「北野誠のおまえら行くな。」内での企画を機に事故物件(入居者が殺人や孤独死などで死亡している物件)に住むようになった。番組内で怖い話を披露するコーナーで、芸人仲間の住む奇妙なアパートの話をすると、北野からその物件に住んでみるよう言われ、12年間で24の事故物件で生活してきた。

 最初は「ちょっと怖かった。呪われることがあるのか。自分が自分じゃなくなったら」と不安を抱えていたが、番組スタッフ、知人の紹介で次々と事故物件を契約。現在は「慣れてきた」と仕事の拠点となる京都、東京に1軒ずつの他、新著のために北海道、愛知、愛知、徳島、福岡と全7軒を契約している。それらの居住体験を基に、6月には8作目の実話怪談集「事故物件怪談 恐い間取り4 全国編」を発売した。

 2020年には松原がモデルの主人公を亀梨和也が演じた映画「事故物件 恐い間取り」が公開され、興行収入23.4億円の大ヒットに。5年ぶりの続編に「(原作者というよりも)いち観客としての楽しみが強い。どういう映画になるんだろう」と心を躍らせている。

 その「事故物件ゾク―」には渡辺、亀梨のほか畑芽育、吉田鋼太郎、さらに同じ事務所の「ますだおかだ」、「なすなかにし」らが出演。撮影期間中は現場に足を運び、豪華キャスト陣と対面、交流する機会もあったという。

「亀梨さんは撮影のカットが入る度に『タニシさん、今の合ってますか?』って聞いてくる。渡辺さんからは『最近怖いことありましたか?』と毎回聞かれていた」と明かした。

 メガホンをとる中田監督は、映画「リング」をはじめ、日本のホラー作品では第一人者として知られる。中田監督自ら「前作より2倍怖いシーンを入れた」と話す自信作。松原も「油断したら怖い映像が出てくるけど、楽しくなってくる瞬間がある。怖いけど、アトラクションにいるような感覚になるんじゃないかな」と共感。「渡辺さんがすごい怖がるんですよ。それを見ると、こっちもつられて怖くなる。渡辺さんと一緒に恐怖を体験しているみたいな楽しみ方をしたら、すごい面白い映画だと思う」と呼びかけた。(中西 珠友)

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