サッカー・スペイン1部の名門バルセロナは23日(日本時間24日)、ノエビアスタジアム神戸で27日に予定されていたJ1神戸との親善試合を中止にすると発表した。クラブのアジアツアーをプロモートする韓国企業「D―DRIVE」は同日、スペイン各紙を通じ、試合を主管する「ヤスダグループ」(東京・港区)に「試合代金の未払いがあった」などと説明し、同社に対して損害賠償の訴訟を起こす意向も表明した。

試合3日前の突然の事態に神戸は「寝耳に水」と困惑。対応に苦慮している。

 ヤスダグループと試合運営などで関わりを持ったという、あるJクラブ関係者は24日、スポーツ報知の取材に対し「何をやっている会社なんだろうというのは、最後まで疑問のままだった」と、同社の実態が分からなかったとし、困惑した様子で語った。

 同関係者は「資料などを見ても、ヤスダグループという会社の実態がよく分からなかった」とし、試合開催にあたり「契約金を全額(事前に)振り込んでもらった」と、慎重に試合運営を進めていったと明かした。

 ヤスダグループを巡っては、バルセロナのアジアツアーのプロモーターを務める韓国企業「D―DRIVE」がスペイン紙に「試合に関する全額を受け取る予定だったが、最終的に資金は届かなかった。ヤスダグループは無効かつ偽造された書類を繰り返し提出し、韓国への送金が完了したと偽って私たちを欺いた。私たちは補償を求める法的措置を講じる」などと、糾弾する声明を出していた。

 バルセロナ―J1神戸の親善試合(27日・ノエスタ)は中止、継続など情報が二転三転する事態となっている。

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