静岡県の新東名高速道路で4月に女優・広末涼子(45)が運転する乗用車が大型トレーラーに追突した事故で、県警は28日、広末を立ち会わせて現場を実況見分した。県警は4月に自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、東京都世田谷区にある広末の自宅を家宅捜索していた。
若狭勝弁護士解説 事故後3か月たってからの実況見分となったのは、事故時の同乗者のけがも骨折と重く、警察が刑事責任をしっかり追及するための証拠をきちんと整える必要性を感じたためでしょう。一般的に見て、少し遅い気もするが、特別遅いということでもない。
実況見分のポイントは、どこをどのくらいの速度で走っていたか、なぜ複数回ぶつかるような事故になってしまったのか。危険運転致傷になるか、過失運転致傷になるかを見極める目的がある。精神的な病気が事故の原因に関係してくるとなると、若干情状酌量の余地が出てくる可能性もある。
今後はきょうの実況見分を踏まえて、(警察が)もう一度本人に事情聴取をして、検察庁の方での調べがあって、書類送検となるでしょう。過失運転致傷の場合は罰金刑、危険運転致傷の場合は2年ぐらいの拘禁刑となることが予想されるが、執行猶予がつくでしょう。
書類送検までは今後1か月以上かかることが見込まれる。遅くとも12月までにはなんらかの処分が下されるでしょう。