◆第25回アイビスサマーダッシュ・G3(8月3日、新潟競馬場・直線芝1000メートル)=7月29日、栗東トレセン

 韋駄天Sを制したテイエムスパーダ(牝6歳、栗東・小椋研介厩舎、父レッドスパーダ)は坂路を65秒6―15秒7で軽快に駆け上がった。7月24日の1週前追い切りは小野寺祐太騎手(レースは斎藤新騎手)を背に、CWコースで6ハロン80秒1―11秒1と上々の時計を出しており、理想的な調整過程を踏んでいる。

小椋調教師は「とにかく順調。前回も状態は良かったけど、今回も変わらずいい」と手応えを示す。

 2023年セントウルSで重賞2勝目を飾った後は1200メートルでは振るわないが、昨年のアイビスSDで3着。2度目の直線競馬となった前走で3馬身差の圧勝で約1年8か月ぶりの復活星を挙げた。千直への適性の高さを感じさせる。「結果が出たので、今回もハナへ。前走と同じような競馬ができれば。あとは外枠を引くだけ」とトレーナーは力を込める。

 五十嵐忠男厩舎(23年定年解散)、木原一良厩舎(25年定年解散)から引き継いできた6歳牝馬。勝てば、3厩舎目での重賞Vとなる。指揮官にとっては自身初タイトルがかかる一戦だ。「僕もそう(重賞を勝ちたい)ですけど、こんなにいい馬を預けてもらっているのでオーナーにプレゼントしたい。

3厩舎で重賞を勝っている馬はなかなかいないですしね。この馬にも、もうひとつ重賞を勝たせたい」と意気込んだ。

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