◆陸上 全国高校総体 最終日(29日、ホットスタッフフィールド広島)

 最終種目の男子1600メートルリレー(通称マイルリレー)のタイムレース決勝で、第2組に出場した京都・洛南が3分7秒25の日本高校新記録で優勝した。東福岡が2022年にマークした記録(3分7秒81)を3年ぶりに0秒56更新した。

第2組で洛南と最後まで競り合い、2位となった神奈川・相洋も3分7秒40と健闘し、従来の日本高校記録を超えた。3位も第2組に出場した千葉・市船橋で3分10秒00。4位が第1組で終盤に独走した東福岡で3分10秒17だった。

 今大会は暑さ対策のため、従来の予選・準決勝・決勝の3ラウンド制から予選・決勝の2ラウンド制に。準決勝進出相当の24校でタイムレース決勝3組で争った。組編成は均等割りとされた。

 全国チャンピオンを決める大会において、タイムレース決勝は異例。ただ、ラウンド数が減ったことで好記録が続出し、プラス面もあった。26日の男子100メートルタイムレース決勝では石川・星稜の清水空跳(そらと、2年)が10秒00(追い風1・7メートル)の日本歴代5位タイの好記録で優勝。2013年に桐生祥秀(京都・洛南高)がマークした10秒01の日本高校記録とU20(20歳未満)日本記録を12年ぶりに更新した。さらに従来のU18(18歳未満)世界記録(10秒06)も更新し、9月の東京世界陸上参加標準記録(10秒00)もクリアした。

 関係者の話を総合すると、今年の競技方式は、選手や関係者の安全を守るための暑さ対策として暫定的な措置。

来年以降、従来の競技方式に戻すために開催時期を7月と8月以外に変更されることが検討され始めている。

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