◆競泳 世界選手権第3日(29日、シンガポール)

 女子100メートル平泳ぎ決勝が行われ、5度目の世界水泳に挑んだ鈴木聡美(ミキハウス)が、1分5秒78の自己ベストをマークして4位。この種目で日本初のメダルにはわずか0秒14及ばなかったが、不屈の34歳が大健闘の泳ぎを見せた。

 2012年ロンドン五輪でメダル3個を獲得した鈴木。一時は苦しんだ時期もありながら、23年世界水泳福岡大会の100メートルで、自身14年ぶりに自己ベストをマーク。初の決勝レースを泳いだ。昨夏は、2大会ぶりの五輪となるパリ五輪に出場。33歳で挑んだ夏は、200メートルで12年ぶりに、五輪の決勝レースに進出。メダルまであと一歩の4位と大健闘をみせていた。

 パリでのレース後には「この先も、挑戦できる限りは続けていけたらなと思ってます」と、現役続行を宣言。挑戦の幅も狭めることなく、3月の代表選考会では50、100、200メートルの3種目で代表権を獲得した。「年齢という概念を覆す」と常々口にする頼れるベテランが、競泳ニッポンに背中で見せた。

 ▽女子100メートル平泳ぎ決勝〈1〉アナ・エレント(ドイツ)1分5秒19〈2〉ダグラス(米国)1分5秒27〈3〉唐銭婷(中国)1分5秒64〈4〉鈴木聡美(ミキハウス)1分5秒78 

編集部おすすめ