J1清水エスパルスは2日、翌週に控える広島2連戦に向け三保で調整した。6日は天皇杯4回戦、10日はリーグで対戦(ともにEピース)する。

この日、31歳の誕生日を迎えたMF小塚和季が約2か月ぶりの公式戦出場に闘志を燃やした。

 猛暑の中でもハツラツと動いた。シュート練習やミニゲームでアピールを続け「31歳? 2年間韓国にいたので言葉が通じる誕生日は久しぶりで新鮮でした。まだまだ若手のつもりでやっていきたい」と笑顔で宣言した。

 6月途中から故障で戦列を離れていたが状態に問題はなく、同11日の天皇杯2回戦・松本戦以来の復帰が濃厚だ。ボランチ、もしくはシャドーでの起用が見込まれる。「広島はシンプルに背後を突き、クロスも入れてくる。そこをやられない事が大事だし、攻撃では自分たちの強みである距離感を生かしたい」。持ち味の展開力で局面を打開していく構えだ。

 大会こそ異なるが同カード、同会場での連戦はサッカーでは珍しい。「初戦が大事だと思う。それぞれ戦い方は変わると思うけど、まずは目の前の天皇杯を取りに行く」と8強入りを見据えた。

帰ってきたテクニシャンが広島に一泡吹かせる。(武藤 瑞基)

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