◆明治安田J2第24節 磐田1―4秋田(2日、ヤマハ)

 ジュビロ磐田はホームで秋田に惨敗した。前半13分、FW佐藤凌我(26)が先制ゴール。

だがその後はロングボール主体とした相手の攻めに全く対応できず、今季ワーストを更新し、クラブのJ2ワーストタイの4失点。8位に転落した。

 3週間ぶりのリーグ再開戦は、スタンドから大ブーイングを浴びせられる一戦となった。クラブのJ2ワースト記録に並ぶ4失点で今季初の逆転負け。磐田のジョン・ハッチンソン監督(45)は「秋田さんが勝利に値した。ほとんどの局面で上回っていた。非常にがっかりなゲーム」と声を落とした。

 秋田の“徹底力”に苦しんだ。次々に放り込まれるロングボールで押し込められ、リズムある攻撃を展開できない。前半21分、CKから同点を許すと、同31分にはスローインからゴール前にロングボールを送られ、頭であっさりと勝ち越し点を浴びた。指揮官は「中断期間で準備したクロスの守備、セットプレー、セカンドボール(回収)が何も見られなかった」と指摘した。

 後半もCKから押し込まれるなど2失点。

立て直せないまま時間が過ぎ、このカードは今季2戦6失点で痛恨の連敗に終わった。プレーオフ圏に入るどころか順位は8位に後退。上位との勝ち点差はじわりと開いた。次戦は10日、敵地でいわきと対戦する。「スタメンを選ぶのも交代も決めるのも私の責任。自分に矢印を向けて次に進みたい」とハッチンソン監督。ここで連敗を喫するような事態になれば、昇格は遠くかすんでいくことになる。(武藤 瑞基)

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