◆明治安田J2第24節 藤枝2―2山口(2日、藤枝サ)
藤枝MYFCはホームで山口と2―2で引き分けた。前半16分、MF浅倉廉(24)が公式戦3戦連発の先制弾。
藤枝は先制しながらも勝てなかった。リーグ戦は2戦連続のドロー。それでもイレブンにはサポーターから温かい拍手が贈られた。大きな「浅倉コール」も起きた。後半はチームの代名詞の「取られたら取り返す超攻撃的サッカー」で、5000人を超える観衆を魅了した。
先制点は静岡学園高出身のテクニシャン・浅倉。前半16分、FW中川風希(30)の左からのクロスをトラップして、ボレーで決めた。リーグの仙台戦、天皇杯の広島戦に続く公式戦3試合連発だ。「行けるところまで伸ばしたい」と話していた大卒2年目の若武者が、有言実行の一撃を見せた。
このリードを守れなかった。同24分に同点を許すと、前半終了間際にも決められた。
その後も藤枝は攻め続けた。同9分には浅倉がドリブルで突破。シュートはブロックされたが、そのこぼれ球を榊原が狙う。終了間際にも連続でCKを得て、勝利を狙い続けた。
指揮官は「何がなんでも勝ち点3が欲しかった。前半がもったいなかった」と反省点を強調。次節(9日)の秋田戦は、なんとしても勝つ。(里見 祐司)