◆明治安田J2第24節 藤枝2―2山口(2日、藤枝サ)

 藤枝MYFCはホームで山口と2―2で引き分けた。前半16分、MF浅倉廉(24)が公式戦3戦連発の先制弾。

その後2失点も、後半2分にDF楠本卓海(29)が同点ゴールをねじ込んで4戦負けなしとした。

 藤枝は先制しながらも勝てなかった。リーグ戦は2戦連続のドロー。それでもイレブンにはサポーターから温かい拍手が贈られた。大きな「浅倉コール」も起きた。後半はチームの代名詞の「取られたら取り返す超攻撃的サッカー」で、5000人を超える観衆を魅了した。

 先制点は静岡学園高出身のテクニシャン・浅倉。前半16分、FW中川風希(30)の左からのクロスをトラップして、ボレーで決めた。リーグの仙台戦、天皇杯の広島戦に続く公式戦3試合連発だ。「行けるところまで伸ばしたい」と話していた大卒2年目の若武者が、有言実行の一撃を見せた。

 このリードを守れなかった。同24分に同点を許すと、前半終了間際にも決められた。

シュート1本に終わり、「1点取ってから受けに回ってしまった」と須藤大輔監督(48)。その流れを変えたのが、指揮官が後半から送り出したFW榊原杏太(23)だ。浅倉とのコンビで前線を走り回って攻撃を引っ張る。同2分には榊原のゴール前への絶妙のパスに、逆サイドから攻め上がっていたDF楠本卓海(29)が走り込んで決めた。

 その後も藤枝は攻め続けた。同9分には浅倉がドリブルで突破。シュートはブロックされたが、そのこぼれ球を榊原が狙う。終了間際にも連続でCKを得て、勝利を狙い続けた。

 指揮官は「何がなんでも勝ち点3が欲しかった。前半がもったいなかった」と反省点を強調。次節(9日)の秋田戦は、なんとしても勝つ。(里見 祐司)

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