浦和のマチェイ・スコルジャ監督は4日、天皇杯ラウンド16の山形戦(6日・NDスタ)に向け取材に応じた。23年の天皇杯で一部サポーターの暴力行為などがあり、24年の参加資格は剥奪(はくだつ)。

2年ぶりの天皇杯はクラブW杯出場のため、16強からの参戦となる。優勝すれば来季ACL2の出場権を得ることになる同大会の初戦に向け、指揮官は「天皇杯のトロフィー自体が非常に重要。それを勝ち取りたい。またACL2につながるというところも重要。次のクラブW杯(出場)を考えた時、これもひとつの道です。ACL2で優勝すれば、次のシーズンにはACLエリートに参加することができ、そこで優勝すればクラブW杯に出場することができます」と話した。

 対戦相手の山形は3回戦で延長の末、J1のG大阪に勝利(4―4、PK4〇3)。浦和は23年にも天皇杯3回戦で山形と対戦しており、当時は後半にMF伊藤敦樹のゴールで1―0と勝利したが、前半は苦戦を強いられた。スコルジャ監督は「(山形)G大阪戦でも複数得点を決める力を見せていて、特にウィングが危険な存在。我々が十分に高いモチベーションで入っていけば、彼らに勝つ力やスキルはあると思っていますので、最初からしっかりアグレッシブにいければ」と警戒した。

 また今夏の移籍ウインドーでは、DF井上、FW高橋ら4人を放出。一方で獲得はGK松山のみにとどまっている状況について「選手の人数も変わり、状況は変わっています。

新たな選手を獲得する、というプロセスは続いています。フレッシュな血の注入はロッカーには必要だと思っています。新たな選手を加えることができることを望んでいます」とも述べた。現在8位につけるJ1リーグと、天皇杯を並行して戦い抜くため、補強の必要性を訴えていた。

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