日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長が6日、都内で取材に応じ、2月の初陣から半年が経過した、なでしこジャパンのニルス・ニールセン監督について「もっと緻密(ちみつ)に、連携、連動、アクションする、そういうチームにしていかなければならない」と“注文”をつけた。

 なでしこジャパンは、2月のシービリブス杯で3連勝と好発進を見せた。

その後、5~6月に行ったブラジルとの2戦、スペイン戦で敗戦。フィジカル強度で勝る世界の強豪に、敵地で差を見せつけられた。

 佐々木委員長は「僕はニルスさんとよく話すのは」と前置きし、「海外の選手(主体)のチームに日本の選手を入れると非常に機能する。しかし、日本の選手全員を集めた時には、そう(うまく)はいかない」と続けた。

 「(代表チームが)集まったら、本当に気分よく選手たちもやってくれている」とチームの雰囲気や、指揮官自身の人柄の良さを高く評価している。だからこそ、「やはり連携、連動も、あうんの呼吸の中で、させていかないと。相手の自由を奪えないということが分かったのでは」と同委員長。「9月に(監督が)来日するので伝えたい」と話したように、指揮官が選手たちにピッチ上で細部を徹底させることができるかどうか―を今後のチーム力アップへのカギとした。

 なでしこは来年3月、2027年ブラジルW杯の予選を兼ねたアジア杯を控えている。

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