町田ジュニアユースに所属するFW阿部圭吾(15)が6日、オンラインで報道陣の取材に応じ、リバプールU―15との試合の振り返り、自身の今後などを語った。

 阿部はJ1町田のジュニアユースに現在所属しており、同ユースに昇格することも内定。

182センチのフォワードで、センターフォワードやセカンドトップなどを務める。「Jリーグインターナショナルシリーズ2025アカデミーマッチ」として、7月29日と31日に行われたリバプールU―15戦(味の素フィールド西が丘)では、U―15Jリーグ選抜のメンバーとして選出。第2戦では後半17分に相手GKのミスからボールを奪い、冷静に右足で先制点。2―0の勝利に貢献した。

 活躍をした一方で、ボールをもらいにいく動作、ボールタッチなどで課題を感じたという阿部。「自分に全然足りていないところが見つかった。しっかり吸収して、自分の成長にし、ゼルビアも成長させられればと思います」と今後の糧にすることを誓った。

 体の使い方や入れ方に強みを持つ15歳は、同じ182センチの日本代表FW上田綺世を目標とする。町田ユース出身選手で、現在J1でプレーするのはMF樋口堅、FW真也加チュイ大夢のみ。その2選手も今季の公式戦でまだ出番をつかめていない。下部組織の先輩である真也加がもがく現状に「プロの世界は厳しいものだなと感じている」と阿部も実感している。ただ、「自分がもし高卒から入ったら、若手だから使わないではなく、ベテランの選手にも遠慮なくどんどん行けるような、チームの中心になれるような選手になっていきたい」と、将来の自身の活躍を見据えた。

町田の有望株が、さらなる成長を目指す。

 ◆阿部 圭吾(あべ・けいご)2010年4月3日生まれ。15歳。幼稚園のサッカースクールでサッカーを始める。府ロクSCを経て、町田ジュニアユースに加入。幼少期にはサッカー以外にも、野球、テニス、水泳などの競技を経験。祖母の影響でプロ野球・巨人のファンで、好きな選手は岡本和真内野手。182センチ、66キロ。

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