◆天皇杯 ▽ラウンド16 神戸2―1東洋大(6日・ノエスタ)

 初出場の東洋大(アマチュアシード)は、24年度天皇杯王者のJ1神戸に延長戦の末に1―2と敗れた。PK戦突入が目前だった1―1の延長後半アディショナルタイム、神戸の日本代表FW宮代大聖に決勝ゴールを許した。

 この試合では神戸が先制。前半13分、ペナルティーエリア内でFW小松蓮からパスを受けたMF井出遥也が右足でゴール左下に決めた。柏、新潟とJ1を倒し、ベスト16入りを果たした東洋大に対し、J1連覇の前回大会王者が序盤から主導権を握った。

 しかし快進撃を続けてきた東洋大も黙ってはいなかった。前半36分、2026年シーズンから柏への入団が内定しているDF山之内佑成(4年=JFA福島)が上げた左クロスに、ペナルティーエリア中央にいたMF湯之前匡央(4年=柏U―18)が左足を振り抜いて同点ゴール。3回戦の新潟戦でも決勝点を奪った背番号10が、またもJ1相手に存在感を示した。

 神戸は後半から日本代表MF宮代大聖ら主力を次々と投入したが、90分ではゴールをこじ開けることができず、1―1で延長戦に。PK戦が目前に迫った延長後半アディショナルタイム、宮代のゴールで前大会王者の意地を見せた。

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