◆天皇杯▽ラウンド16(4回戦)鹿島3―2福岡(6日・メルカリスタジアム)
8強入りを懸けた鹿島―福岡の一戦は、鹿島が3―2で競り勝ち、ベスト8進出を決めた。雷により約50分の中断を挟んだ“3時間半ゲーム”は、延長後半11分にFW鈴木優磨が決勝点を奪い、劇的な幕切れで決した。
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一時勝ち越しとなるチームの2点目を決めたMF知念慶は「(鬼木達監督から)他のボランチとは違う武器があるから、そこを前面に出していけと言われていた」と振り返り、元FWの真骨頂を発揮した豪快なミドルシュートを誇った。
チームはその後、知念のゴールを守り切れず、後半ATの失点で延長戦へ。途中出場した鈴木優磨は、PKを失敗し、フリーのシュートを枠外に飛ばし…と散々な出来に終始していた。
後半終了と同時にピッチを退いた知念は「あいつの気持ちになっていた」とエースの苦しむ姿に、FW時代の自分を重ねていたという。
知念は「やっぱり最後に決めるのはさすがだなと思いました。自分があの立場だったら、絶対に沈んでいる(笑)」と苦笑いを浮かべた。