J1で2位の鹿島は7日、天皇杯4回戦福岡戦(3〇2)での勝利から一夜明け、10日のFC東京戦(味スタ)に向け、茨城・鹿嶋市内で調整を行った。
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福岡戦では120分の激闘を制し、ベスト8進出を決めた。
鬼木達監督は、90分で仕留められなかったことに悔しさをにじませつつも、勝利したことを前向きに捉えていた。
「30分多くやってしまったが、それでもすごくポジティブに捉えられる30分だったなと思う。疲弊し続ける30分じゃなかったので」
失点の時間帯に大きな問題はあったものの、試合を通して主導権を握り、リーグ戦に向けて手応えをつかむ内容にもなった。
「今はやっぱり、(リーグと天皇杯の)両方の頂点を取りたいという思いが、自分自身もあるし、選手も意識してくれている。日常の会話の中でタイトルの話が出ることはすごくいいことだし、喜ばしいこと。言葉だけで終わらせないように、姿勢で示していきたい」
リーグ戦の再開初戦は10日のアウェーFC東京戦。DF室屋成、DFショルツ、GKキムスンギュ、FW長倉幹樹の補強成功もあり、公式戦3連勝中と波に乗る強敵だ。指揮官は「積み上がっている感じもあるし、変化もある。厚みが出てきている印象。チャンスを多く作り、決めきれるようにしていきたいし、せっかく柏戦(3〇2)で(優勝の望みを)つないだので、満足せず、しっかりと勝負したい」と意気込んだ。