◆卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第1日(7日、横浜BUNTAI)
男子シングルス1回戦を行い、全日本選手権の覇者で世界ランク20位の松島輝空(木下グループ)は、同22位の李尚洙(韓国)と対戦し、3―2の大逆転で初戦を突破した。
第1ゲーム(G)は、最初のポイントを奪いサーブで得点を重ね序盤はリードした。
第2Gは開始から点を交互に取り合う接戦。中盤でリードを許したが9―9の同点に。それでもそこから連続得点を許し、9―11で落とした。後がなくなった第3G。序盤から接戦になったが、中盤でリードすると同点に追いつかれるなど厳しい戦いを強いられながらも11―8で取り、ゲームカウントを1―2にした。
第4Gでは、開始から3連続得点で主導権を握る。中盤は接戦だったが、終盤に入るともう一段ギアを上げ突き放し11―6で五分に戻した。
勝負の第5G。1―1からラリー戦を制するなどして5連続得点で流れをつかむ。序盤も迫られながらもリードをし続け先にゲームポイントを奪い、11―7で試合を決めた。
松島は昨夏のパリ五輪は、補欠としてチームに同行した。出場がかなわず悔しさを胸に秘めつつも五輪の舞台を目に焼き付け、次こそは自分がの思いをかき立て、強化に努めてきた。1月の全日本選手権は、準決勝で張本智和(トヨタ自動車)を、決勝では篠塚大登(愛知工大)を破って初の頂点に立つまでに成長。6月には中国超級リーグに参戦し、高いレベルに身を置き研さんを積み、今年最初は世界ランクで日本勢5番手だったが、2位まで浮上してきた。伸び盛りの18歳は横浜から世界の頂点へ駆け上がっていく。
◆WTTチャンピオンズ 世界ランク上位30人と、各1名の開催国、WTT指名のワイルドカードの選手のみが出場し、トーナメント形式で争うWTT(国際卓球連盟の子会社)運営の国際大会。今年は6大会開催。日本開催は初めてで、横浜BUNTAIでは7~11日に行われる。WTT主催シリーズの格付けは3番目で、賞金総額50万ドル(約7400万円)、優勝賞金4万ドル(約592万円)、世界ランクに反映されるポイント付与は優勝で1000。22年7月にハンガリー・ブダペストで初開催され、日本勢は男子の張本智和が優勝し、昨年10月のフランス・モンペリエでは女子の大藤沙月が制した。日本女子は5選手が参加する。